22年ぶりに封印が解かれた 前編
こんにちは、ざわわです。元凶の話です。
『クローゼット開けられるようになったよー』
つい先日、姉からLINEが入りました。
心臓グァバーンわしづかみ。
呼吸を整えゆっくり5分。もう既に通知機能のおかげで読んでるけど「あ、今気づいたわー」感を漂わせつつようやく既読に。『ああ、そう、じゃ頃合いみて帰省するねーそのままにしておいてー』返信と同時にスマホのスケジューラーと格安バスのサイトをチェックしました。
本当はソッコー盗んだバイクで即効帰省したいけど免許ないから無理。400kmの夜のピクニック無理。お金もったいないから新幹線無理。そもそも仕事あるからすぐは無理。
はわはわしつつ妥協点の翌々日の高速バス弾丸往復チケットを購入。実際に帰省かなうまで心はfar away。
多分、クローゼットの中身はヤバい、はず。
1980~90年頃、東北の片隅で、働き者の父と母からそこそこ裕福に、かつ投げっぱなしジャーマンに育てられた私は読書がすべてでした。
読書っていってもかなりの比重マンガです。少年ジャンプ、少年サンデー、別マ、別フレなんかは姉妹で定期購読。
でも本当の心のバイブルはアングラの象徴ガロと新世界に胸躍るでもこんなの誰にも知られたくないBE-BOY。宝島で東京に憧れ、STUDIO VOICEと03で意識高め、CUTIE参考にオシャレ修行、バンドやろうぜに翻弄、澁澤龍彦と寺山修二でやさぐれ、演劇ブック熟読のうえ観劇しカルチャー満喫ぶる、欲望ごった煮かなり手痛い少女でした。書きだしてるだけで痛い。目にくる。
そして22年前、大学進学のため上京。
私はサブカルアングラ腐り気味なアイテムを置いていきました。バカか。え、なに?過去との決別?浮かれたのかなー頭悪かったのかなー
上京後、私が使っていた部屋は母の部屋となり、物で溢れかえり、ほどなくしてクローゼットにたどり着くことも不可能な状況に。
そして2017年、22年ぶりに気まぐれに片付けが敢行されたらしくご開帳と相成ったそうです。
今回の帰省(ほぼ弾丸)の目的はただ一つ。
サブカルアングラ腐で溢れかえっているだろうクローゼットの中身を家族に知られずに抹消する事
だろう、というのはもう何が入ってるかまったく記憶にないからです。でも心の奥底からわいてくる危機感が尋常じゃない。
特に腐!腐を…え、なんで?今更20年以上前のお腐れ様が?…絶対家族に見られたくない知られたくない!もし見られたら…ドン引きされるのか嘲笑なのか、同情はやめて、同調それが一番嫌かも。
不安を隠し切れないババアを乗せた格安長距離バスは一路北へ向かう。